「本の内容を覚えていないなら読んだ意味がない」と考えてしまう人もいます。しかし、それは「昨日食べたものを全部覚えていなければ、食事に意味がない」と言うのに少し似ているかもしれません。
私たちは毎日の食事を細かく記憶していなくても、その栄養によって身体が作られています。同じように、本の内容を完璧に覚えていなくても、考え方や価値観、判断基準の一部として少しずつ蓄積されていることがあります。
実際、読書の効果は「知識を暗記すること」だけではありません。新しい視点に触れたり、自分の思い込みに気づいたりすることも大切な価値の一つです。
もちろん、仕事や資格取得のために覚える読書もあります。しかし、多くの本は「記憶に残ること」よりも「自分を少し変えること」に意味がある場合もあります。
読んだ内容を忘れてしまったとしても、その本から受けた影響まで消えているとは限りません。焦って完璧に覚えようとするよりも、まずは読書を楽しみながら続けることが大切なのかもしれません。
読書は知識の貯金というより、少しずつ自分を育てる栄養補給に近いものと言えそうです。