読書の本当の価値は、10年後に気づくこともある

「この本、本当に役に立つのかな?」

読書を始めた頃は、そんな疑問を持つ人も少なくないかもしれません。

私自身、18歳までほとんど本を読む習慣がありませんでした。しかし、ある時をきっかけに読書に目覚め、人文書や哲学書など、一般的には「仕事には直結しない」と言われる本を読み続けてきました。

ところが、それらの本が仕事で自分を助けてくれたと実感したのは28歳の頃でした。読書を始めてから約10年後です。

すぐに成果が出たわけではありません。それでも読み続けられたのは、実学書とは違う「思考が深くなる感覚」があったからです。

もちろん、実学書にも素晴らしい本はたくさんあります。仕事に必要な知識を効率よく学べるため、私も何度も読み返している本があります。

一方で、人文書や哲学書は「答え」を教えてくれるというより、「考え方」を鍛えてくれる本が多いように感じます。物事を多面的に見る力や、自分なりの判断軸を育てることにつながるのかもしれません。

こうした力は、資格試験のように翌日から成果が出るものではありません。しかし、仕事で難しい判断を迫られた時や、新しいアイデアを考える場面では、長年積み重ねた読書が土台になっていると感じることがあります。

読書は、すぐに回収できる投資ではないかもしれません。

それでも、長い時間をかけて積み上げた知識や思考力は、自分だけの財産になります。焦らず続けた学びは、思いがけないタイミングで人生や仕事を支えてくれることもあるでしょう。

未来の自分への投資として、本を読む時間を少しずつ増やしてみるのも悪くない選択かもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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