習慣を作るとき、一回の行動に成果を求めすぎない方が続きやすい、という考え方があります。一日勉強しても頭が劇的に良くなるわけではないようですし、一回運動しただけで身体が大きく変わることも、あまりないかもしれません。一日仕事を頑張ったところで、人生が急に好転するわけでもないでしょう。
だからこそ、「今日これをやって何になるんだ」と思ってしまうのかもしれません。変化が見えないと、続ける意味を疑いたくなるのは自然なことです。
一つの見方として、一回の行動を「成果」ではなく「未来への一票」と捉える方法があります。今日勉強したなら、勉強する自分に一票。今日逃げずに仕事をしたなら、努力する自分に一票。そうした数え方です。
一票だけでは未来は決まらない、というのがこの考え方の前提です。ただ、同じ方向に票を入れ続けると、自分はその方向に少しずつ作られていくのかもしれません。習慣の研究でも、行動そのものより「自分はこういう人間だ」という自己像に紐づけると続きやすい、という指摘があるようです。小さな行動を、なりたい自分への投票と見なす発想に近いかもしれません。
逆に、一回ごとに大きな成果を求めると、期待と現実の差で止まりやすくなることもあります。筋トレも語学も執筆も、目に見える変化は遅れて来ることが多い、と言われています。その遅れのあいだに「意味がない」と判断してしまうと、票が集まらないまま終わってしまうのかもしれません。
今日の行動は、人生を変えなくていいのかもしれません。人生を変える側に一票入れられれば、それで十分な日もあるのではないでしょうか。完璧な一日より、同じ方向の小さな一票の方が、長く見ると効いてくることもあるようです。
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