行き詰まった時ほど、人は手を増やしたくなります。
やることが足りないのではないか、もっと工夫すれば動くのではないか——そう考えて、リストを足したり、新しい打ち手を探したりしがちです。
ただ、実際には足りないのは作業そのものではなく、「原点」であることが少なくありません。
何のために始めたのか、誰のためのものなのか、という軸がぼやけている状態で手を増やしても、かえって混乱が深まるケースが多いように感じます。
迷った時に立ち返るとよい問いを、5つ挙げてみます。
① そもそも、この仕事は何のために始まったのか
② これが完璧にできたら、誰が一番喜ぶのか
③ 最初に感じた違和感は、何だったか
④ 白紙に戻せるとしたら、何から手をつけるか
⑤ いまやっているのは目的か、それとも手段が目的化したものか
事業やプロジェクトが煮詰まった時、打ち手を増やす前にこうした問いに戻ってみる習慣があると、意外と「やめていい作業」が先に見つかることがあります。
地図を増やすより、出発点を確認する方が早い——そんな場面は、意外と多いのかもしれません。
この考え方は、いわゆる「ファーストプリンシプルズ思考」に近い部分もあります。
表面的な手法や流行を一旦脇に置き、基本の目的や本質に立ち返ることで、優先順位が整理されやすくなるという視点です。
完璧にやる必要はなく、定期的に「今の行動は、最初の意図とつながっているか」を確認するだけでも、無駄な動きを減らせる可能性があります。
行き詰まりを感じた時は、まず手を止めて、問いを戻してみる。
その一手が、意外と近道になることもあるのではないでしょうか。
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